去年2010年8月22日、早産児で産まれて寝てばっかり、
お母さんマラークも産後の回復が順調じゃなく
最初は随分心配したけれど、いくつもの壁超えて
がんばり抜いて、あっという間にみんなに追いついて
成長したアマール。
がんばりやさんのアマール、最後までよくがんばりました。
最後はふらふらの意識もうろうの中、
ぎりぎり立てなくなるまで立って歩こうとしたアマール。
なんどもなんども、もうここまでかと思う発作を乗り越えた
けれど、
2011年5月5日夜中2時5分、わたしたちをおいて
先に神様のところへいってしまいました。
病気になってから4日間の間に、アマールは
アマールの今を、私が
ちゃんと静かに受け入れる時間を作ってくれました。
苦しそうにもがいて顔をあげるアマールを抱えながらも、
大丈夫だよ、アマール、怖いないからね、大丈夫だよと
静かに話しかけることができました。
最後の発作のあと呼吸が止まり、
でもその前も声をかけたらゆっくり呼吸は戻ったから
なんどもアマールの名前をよんでみたけれど
腕の中で大きくのびて目を大きく見開いて星空見て、
あぁ、もうこれでいっちゃうんだなって。
呼吸が止まっても、しばらくは心臓はゆっくり鼓動していて、
その時は、いっぱい聞こえるように、アマールの名前と
ありがとうをいっぱいいいました。
最後まで泣かずに静かにと決めていたのに、最後はどうしても
がまんできなかったよ。聞こえちゃったかな。
夜中2時のできごとだったせいか、静かないつもの朝が来たら
この4日間のことが嘘だったみたいに思えました。
お母さんマラークよりも一緒にいることが多かった、
アマールが大好きだったサハーバ。
病気になってからみんなと離れたところにいたアマールに今日は会えるの?と
ドアのところまで必ずついてきたサハーバは、
今もアマールを探しています。
普段淡々としてあまり感情を出さない性格の母マラークは、
アマールが病気になって姿を見せなくなった頃から、
砂漠の方を見て柵沿いに行ったり来たりを繰り返し、
時々振り返ってアマールを呼んでいます。
ここ最近はもうすっかり母仔で過ごす時間は
少なくなっていたのに、
しんどそうに寝ているアマールのそばから
離れなかったマラーク。
いつもと変わらないように思えた朝、
そんなふたりに会ったら、この4日間も、
アマールがいなくなったことも、
ほんとうに起こったことなんだなぁって
苦しい気持ちが戻ってきました。
家の中にいても、突然現実感がぐっと迫ってくる時があって、
やっぱりどうしょうもなく息が苦しくなります。
あの、腕の中で、
いったい立つこともできないこの弱った体のどこに
こんな力があるんだろうと思うほどに、
苦しさのあまり足をばたつかせて
首をそり返したあの時間は、
8ヶ月と少しのアマールの人生の中では
とても短い時間だったかもしれないけれど、
もっと楽しかったりかわいかったりした思い出の時間のほうが
いっぱいあるんだろうけれど、でもあの時間を忘れてしまったら
アマールが突然ここから姿を消して
ここにいたことがなんだか幻だったみたいになりそうで、
私のなかではあの抱きかかえながら静かに声をかけてあげるしか
できなかったあの時間はたとえ苦しくても
なんどもなんども思い返したくなります。
夜中、暗い中、ふらふらの足で立ち上がり移動したがった
アマール。足を自分で前に運ぶことはできなかったから
支えられながら移動したんだけれど、
何時間もそんなことをしたのに、
朝明るくなって、移動した場所を見たら、両手を広げたら
届いてしまうくらいの距離でした。
本当はこの夏を超えたら大好きなおねえちゃんサハーバと
お母さんマラークと、これからうまれてくる
アマールのきょうだいとみんなを砂漠に送り出すはずだったから
それがなによりも残念だけど、
先にはジュワーヘルやヌールが待っているから、
許してくれているなら、ガゼルちゃんも待っていてくれるから
アマールが大好きだったサハーバも、
小さなアマールをちゃんと育ててくれたマラークも、
お母さんの代わりにおっぱいをくれて助けてくれたおばあちゃんダマー二も、
頼りなかったけどちょっとの間一緒に過ごせた私たちも、
みんなみんな後からいくからね。
また会おうね、絶対に会おうね。
しんどい思いさせてごめん。
8ヶ月と半分、沢山幸せな時間をありがとう。
2011年5月5日記








































その小さな体で教えてくれたこと
ちゃんととりこぼさずにいれているかな。
あの最後の鼓動、絶対忘れない、
忘れないからね。
(5月8日追記)
アマール、アマールに妹が できたよ。
予定日いっぱい過ぎて心配させたけど、
元気な、アマールにとってもよく似た
女の子だよ。

